スキーやスノーボードのメンテナンスにおいて、滑走性能を最大限に引き出すためには、定期的なワックスが重要です。
アイロンで行うホットワックスは効果が高いですが、手間がかかります。
今回は、簡単でも効果が高い「リキッドワックス」を使用したワックス方法をご紹介します。
①ケバ取り
まず、滑走面に生じたガサガサした「ケバ」を取り除く作業から始めます。
この作業には、ファイバーテックス(粗目)を使用します。
ファイバーテックスは、滑走面を優しく擦ることで、目に見えない細かい毛羽立ちや微小な凹凸を均すための研磨パッドです。
特に滑走面がザラついている場合、これらのケバを取り除くことが重要です。
この作業を怠ると、滑走時の抵抗が増し、滑りがスムーズでなくなります。
ファイバーテックスで滑走面を丁寧に擦り、表面をなめらかに整えます。
②クリーニング
次に、滑走面のクリーニングを行います。
滑走面に付着した汚れや古いワックスの残留物を取り除くために、まずブロンズブラシを使用して表面をしっかりとブラッシングします。
ブロンズブラシは、滑走面に入り込んだ汚れを効果的にかき出すことができるため、非常に有効です。
その後、専用のリムーバーを使用して、残った汚れをしっかりと拭き取ります。
このクリーニング作業を行うことで、新しいワックスが滑走面にしっかりと定着し、効果を最大限に引き出すことができます。
③ワックス塗布
クリーニングが完了したら、次にワックスの塗布に移ります。
今回使用するのは、ハヤシワックスのリキッドタイプのワックスです。
リキッドワックスは、塗りやすく、短時間で乾燥するのが特徴です。
ワックスは、ベースワックスとローフッ素の滑走ワックスを選びました。
ベースを塗ってから約10分間放置してから滑走ワックスを塗ります。
滑走ワックスも約10分間放置して完全に乾かします。
ローフッ素ワックスは、さまざまな雪質に対応できる万能タイプで、初心者から上級者まで幅広く使用されています。
この乾燥時間をしっかり取ることで、ワックスが滑走面にしっかりと定着し、持続的な滑走性能を発揮することができます。
④最終仕上げ
ワックスが乾いた後、滑走面の最終仕上げを行います。
ここでは、コルクを使用して滑走面を磨き上げます。
コルクで磨くことにより、ワックスが滑走面全体にしっかりと行き渡り、滑走面がさらに滑らかになり、ツヤが出ます。
この最終仕上げの作業を通じて、滑走面の摩擦抵抗を最小限に抑え、スムーズな滑りを実現します。
磨き終わった後は、滑走面がピカピカに輝き、まるで新品のような状態に仕上がります。
まとめ
これらの手順を定期的に行うことで、スキーやスノーボードの滑走性能を長く維持することができるだけでなく、滑走中の安全性も向上します。
特にシーズン前やシーズン中に何度かこのメンテナンスを行うことをお勧めします。
きちんとメンテナンスされた板で滑ることで、スキーやスノーボードの楽しさも倍増することでしょう。
定期的なメンテナンスで、最高の滑走体験をお楽しみください!